有機農業ニュースクリップ 遺伝子組み換え関連情報|添加物



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■添加物

2013-04-15

 厚労省:味の素のGM添加物を承認

 厚労省は4月15日、4月4日付けの味の素の遺伝子組み換え微生物利用の添加物・L−アルギニンの承認を公表した。このL−アルギニンは4月1日、食品安全委員会が高度性製品として「安全性を確認した」と通知していたもの。[1]

2013-04-01

 食品安全委員会:GM由来添加物の評価終了

 食品安全委員会は4月1日、遺伝子組み換え食品等専門調査会 から、モンサントの遺伝子組み換えトウモロコシと、味の素のGM微生物を利用して生産した添加物について評価書の報告を受けた。どちらも意見募集を終えていて、近く厚労省に通知され、各々、「安全」な遺伝子組み換え食品/添加物として承認されるものと思われる。

 今回、評価書[1] で評価不要とされたのは、味の素の申請による、遺伝子組み換え微生物を利用して生産した食品添加物のL−アルギニン。「分析の結果、従来品に存在しない不純物は検出されず、また、従来品にも存在する不純物の実測値は、従来品の含有量の実測値の最大値を上回っていなかった」として、高度精製品として評価不要[2] と判断している。

2013-03-15

 厚労省:初のGM微生物利用添加物製造施設を承認

 2013年3月15日付けで厚労省は、国内における遺伝子組み換え微生物を利用した食品や添加物の製造施設としては最初となる、江崎グリコの施設を承認した。[1] 公表されたリストでは、施設の所在地は明らかになっていない。また、施設の確認日は2012年7月20日となっている。
 2004年以降、安全とされた遺伝子組み換え微生物による添加物は、2012年2月と4月に相次いで承認された、江崎グリコによるBR151(pUAQ2)株を利用して生産された2種類のα-グルコシルトランスフェラーゼのみである。[2]
 この酵素は、デキストリンなどの高分子糖質を製造するために使用される。生産性及び品質向上のため、この酵素を生成する細菌の遺伝子を、遺伝子組み換え技術により別の細菌に組み込んでいる。この組み込み遺伝子には、2種類の抗生物質耐性遺伝子が含まれている。細菌自体は、精製過程で濾過され排除されるものの、生成されるα-グルコシルトランスフェラーゼは従来品とアミノ酸配列が異なっている。[3]
 2001年の厚労省告示 [4] により、遺伝子組み換え微生物を利用して製造する食品と添加物については、基準を適合した製造施設が必要とされ、基準に適合していることの確認が必要とされている。[5]
 2003年までに承認された14種類の遺伝子組み換え微生物による添加物は、すべて輸入品であり、国外の製造施設について告示は、「基準と同等又はそれ以上の水準の管理がなされている場合は、当該基準に適合しているものとみなす」としている(告示第4条)。
 この承認済みの16品種以外に、50品種の遺伝子組み換え微生物を利用して製造された添加物が承認されている(2012年9月24日現在)。これらは、高度精製品などの理由により、遺伝子組み換え技術を応用した食品及び添加物に「該当しない」とみなされている。[6]

2013-03-05

 GM添加物2種類に意見募集

 食品安全委員会は5日、遺伝子組み換え微生物を利用して生産された添加物の5'-イノシン酸二ナトリウム[1]と5'-リボヌクレオチド二ナトリウム[2]について意見募集を始めた。4月3日締切。この2つは高度精製品で評価不要とした。
 安全として承認された遺伝子組み換え微生物を使った食品添加物は50品種に及ぶ。そのうち約半分の23品種が味の素、7品種が協和発酵によるもの[3]

2012-10-01

 GM微生物によるアスパラギナーゼ審査開始

 食品安全委員会は10月1日、厚労省の諮問した遺伝子組み換え微生物を利用した添加物アスパラギナーゼについて審査を始めた。このアスパラギナーゼは欧米では一般的に使用が認められているとして、厚労省は「使用基準を設定しない」としている[1]。厚労省は諮問に際し、この添加物に導入されたDNAが、この微生物と「分類学上の同一の種に属する微生物のDNAのみである場合」に該当する微生物を利用して製造されたものと考えられると注記[2]。かなり早くに認められる可能性がある。

2012-09-28

 GM微生物利用の添加物・L−フェニルアラニンを承認

 厚労省は9月28日、協和発酵バイオ申請の遺伝子組み換え微生物由来の添加物・L−フェニルアラニンを承認した。9月24日付け。承認されたGM微生物由来の添加物は50品種に及ぶ。

2012-09-05

 GM微生物利用の添加物を承認

 食品安全委員会は9月3日、2種類の遺伝子組み換え微生物を利用した食品添加物(ホスホリパーゼ)を、「組換え体と同等の遺伝子構成を持つ生細胞が自然界に存在する場合」に該当するとして「安全性評価は不要」と判断した。これを受け厚労省は9月3日付けで、この「ホスホリパーゼ」2種類(長瀬産業)を承認した。GM微生物利用による添加物は49種類。

2012-06-15

 GM添加物ホスホリパーゼ:安全性評価を諮問 厚労省

 厚労省は6月8日付けで食品安全委員会に対して、長瀬産業申請による遺伝子組み換え微生物を用いた2種類のホスホリパーゼ(リン脂質分解酵素)の安全性評価を諮問。この内pLPL株は抗生物質チオストレプトン耐性マーカーを有する。

2012-06-08

 未承認遺伝子GM添加物で回答

 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは6月6日、2011年12月以来の未承認遺伝子組み換え添加物が流通していた問題についての公開質問状に対する厚労省からの回答を公開した。6項目の公開質問状は1月30日、日本消費者連盟、食の安全・監視市民委員会、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの3団体連名で提出されていた。

2012-06-07

 GM添加物:安全性審査で意見募集

 食品安全委員会は6月7日、味の素申請の遺伝子組み換え微生物によるL−グルタミン酸ナトリウムの安全性評価は不要とする見解をまとめ、意見募集を始めた。今回の安全性審査不要の見解は、このGM微生物によるL−グルタミン酸ナトリウムが「高度性製品」に当たるとして出されたもの。

2012-05-10

 GMフェニルアラニンの安全性評価を諮問

 厚労省は5月10日、食品安全委員会に「PHE1213株を利用して生産されたL-フェニルアラニン」(米国・NutraSweet Company社開発/協和発酵バイオ申請)のに食品健康影響評価を依頼した。このL-フェニルアラニンは、大腸菌由来の遺伝子組み換え微生物を利用して生産される。PHE1213株は、抗生物質耐性マーカー遺伝子を組み込まれていない。申請者は、この製品が高度の精製され、有害性が示唆される新たな非有効成分を含んでいないので高度精製品の適用を受ける製品としている。

2012-04-12

 GMグルタミン酸 安全性評価を諮問

 厚労省は4月12日、食品安全委員会に「GLU-No.5株を利用して生産されたL-グルタミン酸ナトリウム」(味の素開発/申請)の食品健康影響評価を諮問した。これは、L-グルタミン酸ナトリウム生産菌を利用して生産されたもの。申請の味の素は、この製品が高度の精製され、有害性が示唆される新たな非有効成分を含んでいないので高度精製品の適用を受ける製品としている。