最終更新日:2007年2月21日
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2007年2月

2007.02.21 No.430
■日本のGM食品表示改正を求める署名運動開始へ

 遺伝子組み換え食品いらないキャンペーンやグリーンピース・ジャパンなどは、この3月より日本の遺伝子組み換え食品表示の改正を求める署名運動をはじめる。現在、賛同団体を募集している。

 日本の遺伝子組み換え食品表示は、5%までの混入を容認し、食用油や醤油などでは検出できないという理由で表示する必要がないなど、不十分な内容になっている。したがって、「遺伝子組み換え大豆不使用」の豆腐から遺伝子組み換え大豆の混入が見つかるのも、こうした不十分な表示規制に原因があるともいえる。

 世界的に見ても、意図せざる混入の基準が、EUなどでは0.9%から1%であるのに対して、日本の5%という設定は大きいものとなっている。

規制値
0.9% EU、スイス、イスラエル
1% オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、中国、サウジアラビア
3% 韓国
5% 日本、タイ、台湾、インドネシア、カナダ
 ・African Journal of Biotechnology,2006-1-16

 今回の署名運動は、こうした現状に対して、次の3点を改善するように求めるという。

  • 全食品を遺伝子組み換え表示対象とすること(油やしょう油なども)
  • 意図せざる混入の許容率を引き下げること
  • 動物用の飼料も表示すること(ペットのえさも含む)