最終更新日:2007年6月8日
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2007年6月

2007.06.08 No.469
■またもや作業ミスが原因 相次ぐ米国産牛肉条件違反

 農水省は6月8日、5月17日に見つかっていた証明書のない米国産の牛内蔵肉(センマイ)についての米国農務省の調査報告書を公開した。この混入は、カーギル社フォートモーガン工場から出荷されたレバー(約18トン、2899箱)に証明書に記載のないセンマイ1箱が混入していたもの。

 米国農務省の報告書によれば、原因はまたしても作業者の作業ミスとしている。すでにセンマイのラベルの貼られた箱の蓋に、日本向けのレバーのラベルを貼り、センマイを入れた箱に使ったという。これを日本向けのレバーとして出荷したというもの。この異なった部位のラベルが2枚貼られた蓋は、一度は工程から取り除かれたとしているが、なぜこの混入が起きたのか、報告書の記述からはそのプロセスはよくわからない。

 カーギル社は改善策として、日本向けの製品について、包装・箱詰めは専用エリアで行い、その梱包は日本向け以外の製品の梱包と外見上見分けがつくようにし、予め箱の蓋にラベルを貼付しておくことは禁止した、としている。

 ・農水省、厚労省, 2007-6-8
 ・米国農務省調査報告書, 2007-6-6
  仮訳   英文

 こうした作業ミスの多発は、報告書の原因の単なる方便として使われて いるのではないとすれば、米国の工程システムそのものに問題があること を示しているといえるだろう。

 日本政府は5月13日から26日まで、米国の対日牛肉加工施設の「査察」を行った。この査察に日本農業新聞は5月27日、「大きな問題はなかった」とし、6月上旬に報告書を公表すると報じているが、この結果はまだ明らかにされていない。これまでの日本政府による査察は、そのほとんどが文書をチェックすることに終わっているようである。いくら文書を「精査」しても、それだけで問題が明らかになることはないし、対日牛肉加工施設の「安全性」を保障するものではない。どのような報告書が公開されるのか興味深い。食の安全・ 監視市民委員会と日本消費者連盟は5月29日、この査察結果の公表と消費者の声を聞くように要求する申し入れ書を政府に送っている。

 ・食の安全・監視市民委員会, 2007-5-29