- ダイオキシンに汚染されたグアーガム 原料はインド産
- 食品から摂取するダイオキシン類は1.04pg-TEQ 2006年度調査結果
- ダイオキシン被害は終わらない 9月に国際フォーラム開催
- “未承認GMトウモロコシの混入”を回避 MIR604承認へ
『どこかの畑の片すみで』 山形在来作物研究会/編
このほど山形在来作物研究会の編集による『どこかの畑の片すみで −在来作物はやまがたの文化財−』が発刊された。これは、同研究会のメ ンバーが2005年から地元紙の山形新聞に掲載してきた「やまがたの在来作 物」をまとめたもの。初めに「在来作物のお話」と題して在来作物の多面 性を解説している。新聞に掲載された記事のほか、“根ほり葉ほり探し” た130種近い山形の在来作物リストと分布地図などがまとめられている。
農水省は10月10日、日中韓のほか東南アジア各国(カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)、オーストラリアなどに加え植物新品種保護国際同盟(UPOV)事務局、EUからの参加による「アジア地域の植物品種保護制度に係る協力と協調に関するシンポジウム」と併せて開催された国際会議の概要を公表した。このシンポジウムは10月4,5日の2日にわたって開かれたもので、参加各国の植物品種保護制度の整備状況や品種保護制度強化への今後の地域協力・協調のあり方について報告があったとしている。このシンポジウムの後開かれた国際会議において日本から設置を提唱した「東アジア植物品種保護フォーラム」に強い支持が得られ、今後の協力などを共同ステートメントとして取りまとめたとしている。
Guardian は10月6日、クレイグ・ベンター博士らが人工染色体の合成に成功し近く発表すると報じた。それによると、合成された染色体は381個の遺伝子を持つ58万塩基対からなるとしている。DNA配列は、マイコプラズマの生殖器にベースに、生命を支えるのに最低限必要な5分の1に減らしたとしている。そして、この完全に合成された染色体は、Mycoplasma laboratorium と名づけられたという。
10月8日のインディアナ大学は、Btコーン(害虫抵抗性遺伝子組み換えトウモロコシ)の花粉が栽培地の近くの川のトビゲラの成育に影響を与えている可能性がある、という研究を公表した。この研究は、インディアナ大学のトッド・ロイヤー教授らのチームが、2005年と2006年にインディアナ州北部のBtコーン栽培地帯の12の川で調査した結果によるもので、米国科学アカデミー紀要にに発表されるまで詳細は明らかにされない。
遺伝子組み換えナタネによる汚染をめぐりモンサントと闘ってきたパーシー・シュマイザーさんと妻のルーズさんは、もうひとつのノーベル賞とよばれるライト・ライブフッド賞を受賞した。10月2日、ライト・ライブフッド財団が発表した。受賞理由として、シュマイザー夫妻がモンサントと闘うことで「遺伝子組み換え作物に手を染める企業による農民と生物多様性に対する脅威に、世界中に警鐘を鳴らした」ことを挙げ、「生物多様性と農民の権利を擁護し、環境とモラルに対する特許法のひねくれた解釈に疑問を呈した勇気」を称えるとしている。
厚労省は9月28日、9月24日から28日まで幕張で開催されていたコーデックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別部会の第7回会議は、議題となっていた3項目のガイドライン原案を承認したと発表した。これにより、低レベル汚染の問題や遺伝子組み換え動物などの安全性評価のガイドラインの実質的な審議は終了し、2008年7月のコーデックス委員会での採択に場を移すこととなった。