インドの知的財産審判部は７月５日、モンサントのストレス耐性遺伝子組み換え作物に関する特許を、「進歩性」がないとして認めなかったインド特許庁の決定を支持し、モンサントの訴えを退けた。

　インド特許庁は、単なる干ばつ耐性や耐塩遺伝子を組み込むだけのモンサントのＧＭ特許は、特許付与に必要な「進歩性」がないという判断により、特許を認めなかった。

　２００７年、米国のPUBPATによる申し立てでモンサントのＧＭ基本特許が取り消された決定でも「新規性がない」と判断されていた。なお、この特許の取消しはモンサント社の異議申し立てにより覆されたようで、理由は明らかになっていないが、関連する情報が閲覧できなくなっている。PUBPATのサイトからも、異議申し立ての事実も含めて、一切の情報が削除されている。