

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9月27日、有効な対策が取られないならば、21世紀末に地球の平均気温は最大で4.8度、海面水位は最大82センチ上昇すると予測する第5次評価報告書第1作業部会報告書の概要を公開した。環境省などは27日、概要の日本語訳を公開し、全文は10月中に気象庁が翻訳を公開の予定としている。
ロシアのメドヴェージェフ首相は9月25日、ロシアへのすべての遺伝子組み換え食品を含む製品の輸入禁止の検討を指示した、とインタファクス通信が報じた。10月5日までに、GM関連製品の輸入禁止を含む、規制強化の可能性について提案するよう農業省や経済発展省など関連機関に指示したという。
今年で7回目となる国際有機農業映画祭は、11月22日(金)から24日(日)の3日間、「土くれを握りしめて」をテーマに開催される。今回は、法政大学沖縄文化研究所との共催で、法政大学外濠校舎(東京・市ヶ谷)を会場に、日本初公開3作品を含む9作品が上映される。
注目の1本は『GMO OMG 遺伝子組み換え? なんだそれ?』。米国の3人の子供を持つ父親が、毎日の食材に疑問を持ち、“遺伝子組み変え”が何であるかを探して歩くという作品。とても分かりやすく解き明かしている。遺伝子組み換え作物や加工食品ばかりでなく、その対極にある在来種の保存と継承の問題(自家採種)や、北極圏スピッツベルゲン島に設けられた国際的なジーンバンクGlobal Seed Vaultにも取材しているところが、これまでの同じような作品とは異なっている。タネ屋のカタログで文字を覚えた6歳の長男坊主、大きくなってどう変貌するのだろうか。音楽もいい。

ミツバチがある日突然いなくなる大量失踪や大量死について、ネオニコチノイド系農薬が原因と指摘されていた。欧米では、規制強化の方向に進んでいる。日本では高い濃度のネオニコ系農薬が市販のハチミツにも見つかっているのも関わらず、「水稲のカメムシ防除に必要」(農水省)と見直しの気配は見えない。
文科省は8月30日付けで、筑波大学による耐冷性遺伝子組み換えユーカリの隔離圃場での栽培を承認していたことが、9月17日に明らかになった。文科省はこの承認を明らかにしていなかったが、バイオクリアリングハウスの「お知らせ」に掲載されて判明した。
農水省は9月24日、2012年度の遺伝子組み換えナタネとGMダイズの自生調査結果を公表した。セイヨウナタネは輸入港15港のうち7港で、自生しているセイヨウナタネの34.3%からGMナタネが見つかった。ダイズでは、調査した10港のうち3港で自生ダイズが見つかったものの、GMダイズは博多港だけで見つかったとしている。