最終更新日:2016年04月19日
2016年
2016年4月
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2016年4月の記事
2016.04.29 No.698
2016.04.26 No.697
2016.04.23 No.696
2016.04.19 No.695
2016.04.15 No.694
2016年2月の記事
2016.02.27 No.693
2016年1月の記事
2016.01.21 No.692
2016.01.18 No.691
2016年4月
2016.04.19 No.695
[農薬]
■厚労省 ネオニコ系新農薬スルホキサフロルの登録保留
by Martin LaBar, Flickr
厚労省は3月4日、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会農薬・動物用医薬品部会で、ネオニコ系農薬スルホキサフロルの登録に向けた残留基準値の設定中止を明らかにした。これにより、スルホキサフロルの登録は保留されることとなった。
厚労省のこの措置は、米国環境保護庁が昨年11月、米国連邦地裁の登録取消し判決(9月)により、正式にスルホキサフロルの登録を取消したことに対応したもの。厚労省は、「食品の安全性の観点からは残留基準の設定に影響しないと考える」が、米国からの輸入に対応した残留基準値の設定申請があったものなので、米国での再登録を待って基準値案を再検討する、としている。完全に登録を取り止めたわけではない。
同時に意見公募(パブリックコメント)の結果が公表された。537件の意見のほとんどが、スルホキサフロルやネオニコ系農薬への反対や健康影響を懸念するものであった。厚労省が言うように、米国での登録取消しが理由であるならば、昨年12月のパブリックコメントは実施は不要だった。経過を見れば、厚労省の登録保留措置は、こうしたパブコメに寄せられた意見が影響したものといえるだろう。
・厚労省, 2016-3-4 ・グリーンピース・ジャパン, 2016-3-9【関連記事】
No.685 米国:ネオニコ系農薬スルホキサフロルの認可無効判決
カテゴリー
よく読まれている記事
- ネオニコ系国内出荷量 21年度3.8%増 第二世代は63%増
- 有機農業は排外主義に与しない 参政党に反対する農民と市民が声明
- 冊子『スルホキサフロル 新しいネオニコチノイド系農薬』刊行のお知らせ
- ネオニコ系イミダクロプリド 自閉スペクトラム症様の視知覚障害を引き起こす
- 厚労省:グリホサートの残留基準値を大幅緩和を告示
- メキシコ GMトウモロコシ栽培を禁止 24年までに輸入も段階的に禁止
- 東アジアは農薬のホットスポット 日本はトップ5
- 農薬再評価 ネオニコとグリホサートなど優先14品目を告示
- 米国産ジャガイモ 輸入規制緩和 ポストハーベストも認める
- 輸入小麦の残留グリホサート 豪州産の検出率急増