最終更新日:2016年06月23日
2016年
 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年
 17年 18年 19年

2016年6月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2016年6月の記事
2016.06.30 No.710
2016.06.23 No.709
2016.06.21 No.708
2016.06.18 No.707
2016.06.17 No.706
2016.06.07 No.705
2016.06.01 No.704
2016年5月の記事
2016.05.31 No.703
2016.05.28 No.702
2016.05.22 No.701
2016.05.21 No.700
2016.05.20 No.699
2016年4月の記事
2016.04.29 No.698
2016.04.26 No.697
2016.04.23 No.696
2016.04.19 No.695
2016.04.15 No.694
2016年6月

2016.06.23 No.709
[農薬]
■厚労省 チアメトキサムの残留基準値を緩和

 厚労省は6月7日、ネオニコチノイド系農薬の一つチアメトキサムの残留基準値の緩和を官報に掲載した。日本では登録のない玉ねぎの輸入に関しての申請に対応したもの。申請以外のトウモロコシ、その他なす科野菜、アボガドも、国際基準(コーデックス)に合わせる形で緩和した。乾燥トウガラシについては、これまでの7ppmを取り消したため、一律基準0.01ppmが適用される。

 ● 残留基準値変更:チアメトキサム    [ppm]
品  目 新基準値 変更前 国際基準 米国基準
たまねぎ 0.02 0.03
トウモロコシ 0.7 0.05 0.7
その他なす科野菜 3 2 3
アボガド 0.5 0.5
乾燥トウガラシ 7 7
 ・食品衛生分科会農薬・動物用医薬品部会, 2015-12-15

 厚労省は基準値の設定に関し、国際基準(コーデックス基準)を参照したほか、米国で認められた使用方法で行った残留試験成績を参照したとしている。また、「国際基準が設定されている場合、衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS協定)により、原則として、国際基準に準拠することが義務付けられており、今回の改正もそれに従ったもの」として、自らによる規制強化の姿勢は見られない。

 ・厚労省, 2016-6-7

 今回残留基準値が緩和されたチアメトキサムは、EUでは13年12月より一時使用禁止となっている。フランスとスウェーデンは禁止、米国は新規登録と変更を停止している。韓国もEUに準じて一時使用禁止となっている。

 ネオニコチノイド系農薬のイミダクロプリドとニテンピラム、浸透性のフィプロニルについて適用拡大申請がなされ、食品安全委員会は今年に入りそれぞれの評価書を決定している。近く、厚労省の審議会部会に残留基準値の変更が提案される模様だ。これまでの流れからすれば、残念ながら、規制強化とはなりそうにもない。

2016-01-26 フィプロニル評価書決定
2016-04-05 イミダクロプリドとニテンピラム評価書決定
【関連記事】
カテゴリー
よく読まれている記事