最終更新日:2017年1月25日
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■ネオニコ系農薬の影響はコウモリにも及ぶ 台湾の研究 脳の海馬が死に 空間認識に異常
国立台湾師範大学の呉教授らの研究チームは昨年、低濃度のイミダクロプリドがコウモリの脳の海馬を損傷し、空間認識能力を損なうという研究結果を専門誌に発表した。ネオニコ系農薬によるコウモリへの影響を確認した初めての研究だという。
ネオニコ系農薬の一つイミダクロプリドを与えられたタイワンカグラコウモリは、脳の海馬の一部の神経細胞の死滅が進み、自分の発した超音波の反射波による空間認識の能力が損なわれることが確認されたという。この結果、コウモリは、空間認識に異常をきたして迷子になり、エサをとることもできなくなるという。
呉教授は、近年の台湾でのコウモリの減少は、農薬で汚染されたエサの昆虫を通して影響を受けている結果だという。そのうえで、農薬の削減と汚染の抑制によりより自然と調和するように呼びかけているとフォーカス台湾が伝えた。
・Neuroreport, 2016-4-13 ・Focus Taiwan, 2017-1-11この研究結果は、ネオニコ系農薬との関連によるミツバチの大量死だけに留まらず、食物連鎖のより上位にあるコウモリにまで影響が及んでいることを明らかにしている。コウモリより、食物連鎖のさらに上位に位置するヒトに関係がないということにはならない。
【関連記事】 No.729 ネオニコ系農薬の使用が野生のミツバチ減少と関連
No.716 ネオニコ系農薬がミツバチの精子を減らす
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