最終更新日:2017年2月24日
2017年
 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年
 17年 18年 19年

2017年2月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2017年2月の記事
2017.02.28 No.770
2017.02.25 No.769
2017.02.24 No.768
2017.02.17 No.767
2017.02.13 No.766
2017.02.10 No.765
2017.02.07 No.764
2017.02.06 No.763
2017.02.05 No.762
2017.02.04 No.761
2017.02.03 No.760
2017.02.02 No.759
2017年1月の記事
2017.01.30 No.758
2017.01.26 No.757
2017.01.25 No.756
2017.01.21 No.755
2017.01.20 No.754
2017.01.19 No.753
2016年12月の記事
2016.12.01 No.752
2017年2月

2017.02.24 No.768
■『日本の農薬登録制度:その仕組みと背景、問題点』
 アクト・ビヨンド・トラストが公開
Report_nouyaku_Japan_s.jpg
『日本の農薬登録制度』表紙

 アクト・ビヨンド・トラストは、日本の農薬登録制度を専門家が徹底解説した初のレポート『日本の農薬登録制度:その仕組みと背景、問題点』を公開した。科学者ネットワーク「ネオニコチノイド研究会」の専門家の手になるもので、一般に流布されている「厳しい日本の農薬規制」がいかなるものか、その農薬登録制度を批判的に解説したもので、110ページのレポート(PDF版)が無料で公開されている。

 レポートは3部構成になっていて、農薬登録の流れや、残留基準値やADI、ARfDなどの設定、評価の問題点、欧米の評価との違い、国際機関での評価など、日本だけでなく、世界的な関係からも解説し、問題点の指摘と今後の方向性を提案している。

 パート1は、日本の農薬登録制度がどのようなものかを解説している。農薬は、農業生産や飼料、食品ばかりでなく、水道水や建築物にも関係した基準が設けられているが、農水省、厚労省、環境省など複数の省庁が絡んだその構造を分かりやすく解説している。また、農薬に関わるOECD、WHO、コーデックス委員会などの世界的な枠組みについても解説されている。

 パート2では、農薬登録制度の問題点を検討している。無毒性量(NOAEL)、一日摂取許容量(ADI)、急性参照用量(ARfD)などについて、その妥当性を検討し、問題点を指摘している。

 パート3では、指摘した問題点を今後の農薬評価についてどうすべきかを提案している。

 アクト・ビヨンド・トラストは公開にあたり、「ニュースに出てくる用語がわからないとき、地域でネオニコチノイド農薬への対応を話し合うとき、パブリックコメントを作成したいときなど、さまざまな場面でご活用ください」としている。

 ・アクト・ビヨンド・トラスト, 2017-2-22
カテゴリー
よく読まれている記事