最終更新日:2018年8月4日
2018年
 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年
 17年 18年 19年

2018年8月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2018年8月の記事
2018.08.31 No.965
2018.08.22 No.963
2018.08.17 No.962
2018.08.16 No.961
2018.08.12 No.960
2018.08.11 No.959
2018.08.08 No.958
2018.08.06 No.957
2018.08.04 No.956
2018.08.02 No.955
2018.08.01 No.954
2018年7月の記事
2018.07.31 No.952
2018.07.30 No.951
2018.07.26 No.950
2018.07.25 No.949
2018.07.21 No.948
2018.07.17 No.946
2018.07.14 No.945
2018.07.13 No.944
2018.07.10 No.942
2018.07.09 No.941
2018.07.07 No.940
2018.07.05 No.939
2018.07.03 No.938
2018年8月

2018.08.04 No.956
■農薬再評価:ネオニコ系ジノテフランも優先再評価
suta-kuru.jpg
JAで販売される三井化学のスタークル(ジノテフラン、斑点米カメムシ用殺虫剤)。ジノテフランは国内出荷量トップのネオニコ剤

 政府は7月27日付の答弁書で、21年度以降に行うとしている農薬再評価に当たり、ネオニコチノイド系では国内使用量の最も多いジノテフランも優先して再評価すると回答した。川田龍平議員(立憲)が質問主意書(「改正農薬取締法の運用に関する質問主意書」)で、ジノテフランの優先再評価を質問していた。

 齋藤農相は7月6日の記者会見で、EUが屋外使用禁止を決めた3種類のネオニコチノイド系農薬(クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム)の再評価を優先的に行うことにしていると述べていたが、ジノテフランについては明らかにしていなかった。

(川田議員質問主意書)
六 改正農薬取締法に定められた農薬の安全性等の再評価の実施にあたっては、EUにおいて規制対象となっているネオニコチノイド系の三農薬(イミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサム)については使用量が比較的多いことから、優先的に再評価を行うということが、前記参議院農林水産委員会における農林水産大臣の答弁や、本年七月六日の農林水産大臣の記者会見で言及された。再評価については、おなじネオニコチノイド系農薬で前記三農薬よりも使用量がはるかに多く、かつ有用生物への影響等が懸念されるジノテフランも優先的に再評価を行うと理解してよいか。
(答弁書)
六について
 改正法の施行の際現に登録を受けている農薬と同一の有効成分を含む農薬の再評価は、国内での使用量が多い農薬から優先的に実施することとしており、御指摘のジノテフランを含む農薬については、国内での使用量が多いことから、優先的に再評価を行うこととしている。
 ・参院・川田龍平議員, 2018-7-17
 ・答弁書

 国立環境研究所のまとめによれば、ネオニコチノイド系農薬の16年の国内出荷量はジノテフランが157トンと最も多く、ネオニコチノイド系の約3分の1を占めている。

2016年のネオニコチノイド系農薬国内出荷量
農 薬 名 商品名 メーカー 出荷量[トン]
 ジノテフラン スタークル 三井化学  156.8
※クロチアニジン ダントツ 住友化学   78.2
※イミダクロプリド アドマイヤー バイエル   61.2
 アセタミプリド モスピラン 日本曹達   57.1
※チアメトキサム アクラタ シンジェンタ   47.9
 チアクロプリド バイエル バリアード   13.7
 ニテンピラム ベストガード 住友化学    5.7
 スルホキサフロル トランスフォーム ダウ     -
 フルピラジフロン シバント バイエル     -
※:EUが屋外使用を禁止するネオニコ系農薬
(参考)
【関連記事】
カテゴリー
よく読まれている記事