最終更新日:2018年10月23日
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2018.10.23 No.972
■カリフォルニア州地裁 懲罰的賠償金を減額するもモンサントの主張を認めず
RoundUp-Monsanto.jpg / Flickr
モンサントの象徴ラウンドアップ / Mike Mozart / Flickr

 米国カリフォルニア州地裁は10月23日、ラウンドアップ散布で非ホジキンリンパ腫を発症したとして約3億ドルの賠償を命じた8月の判決に関し、モンサントが懲罰的賠償金の取消を求めた裁判で、モンサントの主張を棄却したものの7千8百万ドルに減額する判決を下した。判決では損害賠償額は維持したまま、懲罰的損害賠償額を損害賠償額3千9百万ドルと同額に減額した。ロイターによれば、モンサントを買収し裁判を引き継いだバイエルは声明を発表し控訴すると明言しているという。

 この8月10日のモンサントの責任を認めた地裁判決は、原告のジョンソンさんに対する損害賠償を3千9百万ドル、懲罰的損害賠償を2億5千万ドルとしていた。モンサントは懲罰的損害賠償の取消を求める申し立てを行っていたが、カリフォルニア州地裁はこの日の判決で、モンサントの申し立てを却下するとともに、同州の法律に基づき懲罰的損害賠償を損害賠償と同額とする判決を下した。合わせて、ジョンソンさん側が減額を受け入れないのであれば、新たな裁判を起こすように命じたという。

 弁護団は、「懲罰的賠償の減額は受け入れられない」として「選択肢を検討する」としているという。その一方で、判決がモンサントの主張を認めなかったことは「勝利だ」と評価しているという。弁護団の声明も、23日18時現在、サイトには公開されていない。

 ・Reuters, 2018-10-23  ・Guardian, 2018-10-23  ・Baum Hedlund
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