最終更新日:2019年7月15日
2019年
 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年
 17年 18年 19年

2019年7月
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2019年7月の記事
2019.07.28 No.991
2019.07.23 No.990
2019.07.23 No.989
2019.07.21 No.988
2019.07.20 No.987
2019.07.18 No.986
2019.07.15 No.985
2019.07.13 No.984
2019.07.11 No.983
2019.07.05 No.982
2019年6月の記事
2019.06.16 No.981
2019.06.08 No.980
2019年5月の記事
2019.05.14 No.979
2019.05.09 No.978
2019年7月

2019.07.15 No.985
■ネオニコ:チアクロプリドの残留基準値案 国際基準と比べ高め
151202_Komatuna.jpg
小松菜

 厚労省は6月30日、ネオニコチノイド系農薬の一つチアクロプリドの残留基準値について意見公募を始めた。示された残留基準値は、新たに小麦と小松菜に基準値が設定されたほか、多くの野菜類の基準値が下げられた。茶は30ppmが25ppmに引き下げられたがまだ高い。一方で、牛・豚肉類が引き上げとなり、鶏肉が新設された。今回の見直しは、小松菜についての農薬適用申請を受けたもので、食品安全委員会は昨年10月、健康影響評価書を決定していた。意見公募の締切りは7月30日。

 残留基準値案を見ると、多くの野菜類で残留基準値が下げられているものの、「国際基準」からはまだ高めの設定となっている。

表1.チアクロプリド残留基準値案(抜粋) [ppm]
食 品 現 行 変更案 国際基準 備 考
米(玄米) 0.1  0.02
小麦 0.1  0.1 
ばれいしょ 0.1 0.02 0.02
その他いも類 0.1  − 
こまつな 0.5 申請
トマト 1 1 0.5
ピーマン 5 5 1
なす 1 1 0.7
きゅうり 1 0.7 0.3
うめ 5 5 0.5
いちご 5 3 1
りんご 2 2 0.7
日本なし 2 2 0.7
30 25
牛肉 0.03 0.1 0.1
豚肉 0.02 0.1 0.1
鶏肉 0.02 0.02
 申請:今回新たに登録申請
 ・パブリックコメント, 2019-6-30
 ・薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会農薬・動物用医薬品部会, 2019-3-29
  議事録
 ・食品安全委員会, 2018-10

 EUは昨年12月、イミダクロプリドなど3種類のネオニコチノイド系農薬の屋外使用を禁止したが、それらの代替農薬としてアセタミプリドとチアクロプリドを推奨している。チアクロプリドは、2019年4月30日で登録が失効するはずだったが、登録延長にかかる決定が行われる前に登録が失効するとして、2020年4月30日まで1年間、登録期限を延長した。

 ・European Union, 2019-1-31

 欧州食品機関(EFSA)は今年3月、チアクロプリドのリスク評価を公表し、発がん性が疑われる物質であるとともに生殖毒性があるとされる物質だとする評価書を公表している。

 ・EFSA, 2019-3-14
【関連記事】
カテゴリー
よく読まれている記事