最終更新日:2021年10月7日
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2021.10.07 No.1120
■データ:栽培面積を上回る斑点米カメムシ防除の農薬散布
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ラジコンヘリによる空中散布(写真提供 武原夏子)

 農水省は2000年、斑点米カメムシ類を植物防疫法の指定有害動植物に指定した。この指定が水田における農薬使用が増えた原因の一つだといわれてきた。『農薬要覧』によれば、2000年の斑点米カメムシ類に対する延防除面積は、栽培面積170万ヘクタールを上回り、前年の150万ヘクタールから200万ヘクタールへと特異的に急増した。これ以降、一時期を除き栽培面積を上回る状態が続いている。2000年以降栽培面積が減少しているにもかかわらず、防除面積は減少していない。

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斑点米カメムシ類の発生面積と防除面積 [画面クリックで拡大]

 データからはおおよそ、栽培面積の約3割で斑点米カメムシ類の被害が発生し、約7割で防除の農薬散布が行われている計算となる。そして、そのうちの半分が2回の散布を行っていることになる。この状況は過剰散布といえるだろう。

 出典:『農薬要覧』(日本植物防疫協会編)
    農水省 作物統計

● ネオニコ系などの浸透性農薬と農薬登録


 1992年 イミダクロプリド(日本特殊農薬製造→バイエルクロップサイエンス)
 1995年 アセタミプリド(日本曹達)
     ニテンピラム(武田薬品工業)
 1996年 フィプロニル(ローヌ・プーラン→バイエル)
 2000年 チアメトキサム(シンジェンタ)
 2001年 チアクロプリド(バイエルクロップサイエンス)
 2002年 クロチアニジン(住化武田農薬→住友化学)
     ジノテフラン(三井化学)
 2005年 エチプロール(ローヌ・プーラン→バイエルクロップサイエンス)
 2015年 フルピラジフロン(バイエルクロップサイエンス)
 2017年 スルホキサフロル(ダウ・アグロサイエンス)
 2018年 トリフルメゾピリム(デュポン)
 2019年 フルピリミン(Meiji Seika ファルマ)

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